Voice[初心者向]マイクが声を拾う発声とは?!投稿者: mtpmusic-voice school更新日: 2024年5月31日2024年5月31日 [初心者が抑えたい] マイクが拾う発声とは?! 前回のブログでは、初心者の方に向けてマイクの選び方について解説しました。[初心者向]マイクの選び方についてしかしマイクを使ったとしても、マイクに思ったように声が入らない事があります。どれだけ大きく歌っても、他の楽器に掻き消されてしまう。マイクのボリュームを最大にすると、ハウリングを起こしてしまう。マイクや機材の設定が原因の場合もありますが、それが全てでもありません。発声が変わる事で、マイクの拾い方が劇的に変わる場合があります。今回はマイクが拾いやいすい発声についてお伝えしたいと思います。是非参考にしてみてくださいね。 この記事はこんな人にオススメ!・マイクに自分の声が入りにくい・機械のボリュームを上げても聞こえない・すぐにハウリングしてしまう 声量があるから声を拾うとは限らない?! これは昔の私の話です。私の声量は大きい方でした。しかしマイクを通すと、声が篭った感じになり、音量が出ません。声を強く出そうとリキんで声を出しても、音量は大きくなるどころか、余計にマイクが拾わなくなりました。声帯には負担がかかり、声はすぐに掠れてしまう。機械のボリュームを上げてもハウリングしてしまう。昔の私は、声量はあるのに何故マイクが拾わないのか、解決方法もわかりませんでした。 マイクが声を拾いにくいタイプとは?! マイクが声を拾いにくいタイプをいくつか上げると、以下に当てはまる人が多いです。 ・全体的に音のピッチが低い人・声音に芯がない人・声がこもりやすい人・口が開いていない人 それでは上記の原因と対策を、1つずつ見ていきたいと思います。 全体的に音のピッチが低い人 ピッチとは、音が持つ周波数の高さを意味します。1秒間に何回振動するのかを周波数(ヘルツHZ)で表します。世界基準で、ラの音を440HZとしています。このラの音で簡単に説明すると、440HZの振動数が欲しい所を、430HZの振動数しか無い場合は、ピッチが低い状態となります。全体的に音のピッチが低い人というのは、すべての音の振動数が足りていない状態となります。その場合、声がこもる原因となり、マイクに声が入りにくくなります。また、他の楽器(特にドラムやベース、ギターなどのバンド形態)と一緒に歌った時には、他の楽器のピッチが高い事になるので、ボーカルの声は埋もれて聞こえなくなってしまいます。(対策)全体的に音のピッチが低い人は、発声の仕方を見直す必要があります。MTP Voice Methodの発声練習メニューは、声のチューニングをする発声法です。発声のチューニングをすることで、ピッチが安定するようになります。 声音に芯がない人 ピッチは安定しているが、声音に芯がない人がいます。声音に芯がない人は、マイクは声を拾いますが、少しか細い感じになります。機材でボリュームを上げるとハウリングしてしまう為、声が小さいままの状態となります。声量が無くても、声に芯のある人や、声量も声音に芯もある人は、パンッと音が抜けていきます。(対策)機材での対策で試してもらいたいのが、EQで中音(MID)を上げてみてください。少し声音に芯が出てくる場合があります。声音に芯が出るように発声を変える練習方法として『MTP Voice Method〜キレイに高音が出せる〜歌うことが楽しくなるNewボイトレ理論』の中の発声練習メニューNo.9 声帯を開ける感覚を掴む、No.12 声帯を開けながら圧力をかけるを練習すると声に芯が出てくるようになります。 声がこもりやすい人 声がこもりやすい人も、マイクが声を拾いにくくなります。声がこもりやすい人は、声が通る道が下のイラストのようになっています。 このように、声の通る道が舌を這うように外に出ようとすると、下の前歯にぶつかり声が外まで出ていきません。声がこもりやすい人の原因は、この声の道を改善する必要があります。 (対策)上のイラストのように、軟口蓋から硬口蓋を通り、上の前歯から下に滑り落ちるように、外に音が出るように声の道を変えてあげるだけで改善されます。また、声の道を変える事で、ピッチの安定にも繋がります。MTP Voice Methodの発声練習メニュー No.10 ポジションキープ練習①、No.11 ポジションキープ練習②を練習すると、声の通り道が変わってきます。 口が開いていない人 普段会話をしたり声を発する機会が少ない人は、口が開きづらくなります。また、年齢を重ねるごとに、顔周りの筋肉が硬くなっていき、口が開きづらくなる場合もあります。口が開かない状態は、声が口の中で止まってしまい、篭り声の原因にもなります。自分では口を開けているつもりでいても、唇だけが動いていて、歯が閉じてしまっている方も多いです。(対策)大きな口を開ける必要はありませんが、最低でも指1本分くらいは開けるようにしましょう。また、鏡を見ながら自分の口が開いているのかを確認しましょう。MTP Voice Methodの発声練習メニューNo.1~5の滑舌練習をする事で、口を開けるための筋肉が鍛えられていきますので、練習をしてみて下さい。 本日のまとめ 今回は『初心者が抑えたい マイクが声を拾う発声とは?!』について解説しました。マイクの性能が十分に発揮できるように自分の声を磨くことは、とても大切な事です。また声を磨く事で、マイクが無くても魅力的な声に変わっていきます。発声が変われば人生が大きく変わっていきますので、是非自分の声を磨いて下さいね。MTP MUSIC 今枝 幸江 発声が変わると人生が変わる 正しい発声を身につけることで、人に与える印象が変わります。正しい発声は、声と顔の表情を豊かにし想像もしなかった未来を引き寄せるようになります。ぜひMTP MUSICのボイスメソッド「MTP Voice Method」を体感してみてください。 Vocal Lesson 人生を豊かに輝かせる第一歩 憧れていたサックスを奏でる。いつも聴いているあのジャズの名曲を演奏してみる。人生を豊かに輝かせるのは何歳からでも遅くはない。ぜひ第一歩を踏み出してみませんか? Sax Lesson
Voice[初心者向] マイクの選び方について投稿者: mtpmusic-voice school更新日: 2024年5月31日2024年5月28日 [初心者が抑えたい] マイクの選び方について ライブをしたいと思っている生徒さんにマイクについて聞かれることがあります。マイクには様々なメーカーがあり、種類も豊富です。また、値段もお手頃なマイクから高額なマイクまであります。私自身、沢山のマイクを試したという訳ではありませんが、私の持っているマイクの使用感想はお伝えできると思いますので、今回ブログでご紹介させて頂きます。是非参考にしてみて下さいね。 この記事はこんな人にオススメ!・初心者でマイクの知識が全くない・マイクの種類が分からない・マイクを購入した事がない・新しく購入する参考にしたい 今回ご紹介する、私が持っているマイクはこちら↓ ・SHURE SM58・SHURE SM48・SHURE SM7db・AUDIX OM6・RODE NT1-A ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの違い マイクにはダイナミックマイクとコンデンサーマイクという種類があります。まずは、2つの種類の違いについて解説したいと思います。 ダイナミックマイクとはダイナミックとは、音波をダイアフラム(振動板)を振動させ、その振動がコイルに伝わります。振動したコイルが磁石の中で動き磁界が変化することでコイルに電流が誘導されます。この電流が電気信号となり、音声として再生される仕組みです。ダイナミックマイクの特徴・ダイナミックマイクは衝撃や厳しい環境条件に適している・価格がお手頃・音量が大きい音源やライブパフォーマンスに向いている コンデンサーマイクとは音波がダイアフラムに当たることで振動し、ダイアフラムとバックプレート(ダイアフラムの背後にある金属板)の間の距離が変わります。この距離の変化によりコンデンサーの静電容量が変動します。その変動が電気信号として変換され音声として再生されます。コンデンサーマイクの特徴・高感度で小さな音も拾いやすい。・ファンタム電源(48V)や専用のバッテリーが必要・湿度や温度の変化に敏感で、取り扱いに注意が必要 上記のようにダイナミックマイクとコンデンサーマイクとでは大きな違いがあります。しかし、難しく考えることはありません。分かりやすく分類すると ライブの時には→ダイナミックマイクレコーディングの時には→コンデンサーマイク と考えると良いと思います。ちなみにダイナミックマイクでのレコーディングも、もちろん可能ですので、予算の都合で1本だけ買うのであれば、まずはダイナミックマイクの購入を検討しましょう。 実際にマイクを使ってみた感想をご紹介 SHURE SM58ダイナミックマイクの定番と言われているマイクです。とても丈夫なマイクなので、ライブハウスや野外でのライブ等は、Shure58が使われている事が多いです。広い範囲の音を拾ってくれるので、私はコーラスグループ等で複数の声を1本のマイクで集音したい時に使います。ソロで使う時は、少し音が篭った感じになるのと、他のマイクとの兼ね合いでは、ハウリングが生じやすくなる時があるように感じます。また初心者の方の場合、マイクが声を拾う為の声作りができていないと、機材の音量を限界まで上げてもマイクの音量が小さいという事が起こりやすいと感じます。 SHURE SM48Shure SM58より値段が少し安いモデルです。性能は私の使った感じでは、Shure SM58とほぼ同じと考えて良いと思います。ライブ会場の環境によっては、ソロで歌う時にShure SM48の方が音が抜ける感じがする時があるので、その場の環境に応じて使い分けていました。全体の音をとりたい時にはハウリングに注意が必要かもしれません。 SHURE SM7dBについては最後に解説しますね。 AUDIX OM6私がライブの時に使っているマイクです。周りのノイズが入りにくく、ボーカルの声をしっかり拾ってくれるので、ソロで歌う時に向いているマイクです。逆に複数の人の声を集音するのは不向きなマイクです。またソロで歌う際にも、集音ポイントからズレてしまうと、極端に音量が下がってしまうので注意が必要です。ハンドマイクで使うのに向いていて、弾き語り等で使う際にはマイクの集音位置から口の位置がズレてしまいやすいので弾き語りで使うには不向きかもしれません。 RODE NT1-A私が唯一持っているコンデンサーマイクです。私が自宅でのレコーディング用にと最初に購入したコンデンサーマイクです。ポップガードやマイクケーブルがセットで付いていたので、当時は最初の購入には最適でした。コンデンサーマイクは音をクリアに拾ってくれて抜けも良いのですが、周りの繊細な音まで拾うので、無音の空間を作る必要があります。また、声量がある人はマイクの音量がすぐにピークにきてしまうので調節が難しいです。弾き語り等でレコーディングをする時にはボーカルの音に楽器の音も混ざってしまうので編集が難しくなります。ボーカルだけを録音するのに適しているマイクだと思います。 ちなみに、MTP MUSICのYouTubeチャンネルで弾き語り動画をアップしているのですが、AUDIX OM6とRODE NT1-Aを使って撮っています。私的にはどちらも弾き語りにはイマイチだと思っているのですが、他にピンとくるマイクに出会わなかったので、この2つを使い分けていました。AUDIX OM6は、ボーカルの声だけを拾いピアノのノイズは拾わないので編集がスムーズにできます。しかし、歌うときに口がマイクからズレてしまうと音を拾いきれず抜けが悪くなってしまいます。逆にRODE NT1-Aは音をクリアに拾ってくれるので、口の位置からマイクがズレても大丈夫ですが、ピアノのノイズをそのまま集音してしまうので、編集の時に非常に苦労します。そこで、新たに購入したのがSHURE SM7dBです。 SHURE SM7dB私が最近購入したマイクです。ダイナミックマイクなのですが、コンデンサーマイクのように繊細な集音をしながら、ノイズが入りにくいという優れものです。AUDIX OM6とRODE NT1-Aの良いところを1本にした感じだと思います。近日中にこのマイクで、YouTubeの「歌ってみた」をレコーディングしようと思っているので、感想はまた別のブログで書きますね。YouTubeで色々なマイクを紹介する動画を見たのですが、このSHURE SM7dBの音を聴いた瞬間「これだ!」と思いました。今回ご紹介した他のマイクと比べても値段は高いですが、オススメのマイクです。弱点としては、他のマイクと比べて重さもあり、大きさもあるので、ライブで使えるかどうかは考えなくてはいけないかもしれません。YouTubeでSHURE SM7dBのマイクでライブをしている動画も見かけるので、重さと大きさが気にならなければ使えるかと思いますが、ライブで使ったことが無いので、この点は不明です。 本日のまとめ 今回は『初心者が抑えたいマイクの選び方』について解説しました。マイクは、その人の声色によっても相性がありますし、自分の好みの音色というのもあります。今回ご紹介したマイクはあくまでも私が持っているマイクの使用感想です。使用する場所や環境、予算、使用頻度によっても変わりますので、ご自分にとって一番バランスの良いと思うマイクを選んでみてくださいね。また、マイクの性能以上に大切なのが『マイクが拾う発声を作る』事です。どれだけ性能の良いマイクでも発声の仕方でマイクの抜けが全然変わります。また、発声が良ければSHURE SM58で十分だと感じることもあると思います。ですので、マイク選びと発声はセットで考えるようにしましょう。MTP MUSIC 今枝幸江 発声が変わると人生が変わる 正しい発声を身につけることで、人に与える印象が変わります。正しい発声は、声と顔の表情を豊かにし想像もしなかった未来を引き寄せるようになります。ぜひMTP MUSICのボイスメソッド「MTP Voice Method」を体感してみてください。 Vocal Lesson 人生を豊かに輝かせる第一歩 憧れていたサックスを奏でる。いつも聴いているあのジャズの名曲を演奏してみる。人生を豊かに輝かせるのは何歳からでも遅くはない。ぜひ第一歩を踏み出してみませんか? Sax Lesson