YouTube[MTP Voice Method]No.32 安定した音程をとる方法投稿者: mtpmusic-voice school更新日: 2024年6月28日2024年6月28日 [MTP Voice Method] 32.安定した音程をとる方法 歌う時に最初に気になるのが、音程ではないでしょうか?安定した音程で歌えると上手く聞こえるだけではなく様々なメリットがあります。では、安定した音程とはどういう事でしょうか?それはピッチが安定しているという意味になります。今回の動画では、安定した音程(安定したピッチ)で歌う方法について解説しています。 この動画はこんな人にオススメ!・音程が常に低くなってしまう・音程のとり方がわからない・カラオケで高得点を取りたい ピッチとは何か? 「ピッチが低い」とか「ピッチが悪い」というような言葉を聞いたことはありますか?ピッチとは音が持つ周波数の高さを意味します。1秒間に何回振動するのかを周波数(ヘルツHZ)で表します。振動数が多くなると音は高くなり、振動数が少なくなると音が低くなります。世界基準としてラの音を440Hzとしています。下の図を見てください。この円が『ラ』という音の粒だと考えてください。正しいピッチはちょうど音の粒の中央と考えます。ピッチが低いとは粒の下側の430Hz、ピッチが高いというのは粒の上側の450Hz。どれもラに聞こえるのは同じなのですが、ピッチが低いと音が暗く篭って聞こえます。逆にピッチが高いと少しキンキンした音になります。 ピッチが悪いと何が問題なのか? ピッチが低い場合、全体的に暗い印象の声になってしまいます。また、ピッチが低いとマイクが音を拾いづらくなる場合があります。さらにドラム、ベース、ギター、キーボードなどのバンドで歌った時に、他の楽器に声が埋もれる原因にもなります。また、コーラスグループなど、誰かとハモりたいと思った時に、2人の声のピッチが合わないと、お互いの声がズレた感覚になり、綺麗なハーモニーに聞こえなくなります。ですので、全体的にピッチが低くなってしまう方は、発声の仕方を見直して声のチューニングをしてあげる必要があります。 ピッチを良くするにはどうしたらよいのか? チューナーを使い1音ずつチェックをしていくという方法もあります。しかし、その方法の場合、1音ずつ音を取りにいくという歌い方になる為、発声の仕方がバラバラになってしまいます。MTP Voice Methodで表現をすると、ポジションが常に変わってしまうということになります。ギターで考えると分かりやすいのですが、ギターは最初に弦をチューニングします。チューニングをすることで基本ができる為、弦を爪弾いた時にピッチが安定します。これがチューニングをしない状態でギターを弾くとどうなるのか。1音1音力加減を変えながら弦の爪弾かなくてはならなくなります。楽器を演奏する上で、それは不可能だと思います。発声の場合も同じです。声帯の動かし方の基本を作ることで、ピッチが全体的に安定してくるようになります。MTP Voice Methodの発声練習メニューが、声帯を楽器として使う為のチューニングをすることになります。そこで重要なのがポジションをキープすることです。 MTP Voice Methodの発声のチューニング方法 ポジションとは、ピッチをキープする為のスポット部分になります。ピッチが全体的に低いという人は、ポジションが下がっているか前にいっているか、もしくはその両方かということになります。詳しくは過去の動画でも解説していますし、書籍にも詳しく書いてありますので、そちらをチェックしてくださいね。ポジションをキープする為にはポジションの概念を理解することと、ポジションをキープする為の筋力が必要になります。高音になるほどポジションキープが難しくなりピッチが低くなりやすい為、正しい発声方法で基本を作ることが重要になります。発声練習メニューを続けることで自然と筋力がつき、ポジションのキープもしやすくなります。また、曲を歌う場合には歌詞があります。歌詞の言葉と音の関係によってポジションが下や前に引っ張られやすくなるので注意が必要です。例えば低音から高音に向かうメロディで高音が上がりきらずピッチが低くなってしまうのはよくあります。こういったことも基本的には原因は同じなのですが、対処法と考え方がありますので、これについては今後の動画で解説しますね。今回は、全体的なピッチを安定させる方法という基本の解説になります。 音をとる時の意識の仕方を変える方法 もう1つ、音をとる時の意識の仕方を変えるだけで、変化する方法がありますので、その方法もご紹介しますね。それは、音をとる時に上から音を狙っていく意識を持つことです。下記の図で説明すると、音の粒を狙った時に、下からすくい上げるように音をとるとピッチが低くなってしまいます。そうでは無く、音を上から下に向かって狙っていく。これを意識するだけでもかなり変化します。高音になるほど難しくなりますが、高音ほどその意識がとても重要になります。声を出す方向も、上から下に向かうように常に意識しましょう。声を出す方向については、MTP Voice Methodの解説動画『第8回声を出す方向』で解説していますので、まだ見ていないという方は是非参考にしてみて下さいね。 正しい発声を身につけるために MTP Voice Methodの発声練習メニューは、どれも正しく練習する事で、かなり発声の変化を感じて頂ける練習メニューになっています。正しく練習ができているのか知りたいという方や、ご自身の発声の癖を知りたいという方は是非レッスンを受講してみて下さいね。またMTP MUSICでは、ボイストレーナー養成コースも開講しています。興味のある方はLessonをチェックしてください。 MTP Voice Method〜キレイに高音が出せる〜歌うことが楽しくなるNewボイトレ理論Amazonにて好評発売中 発声が変わると人生が変わる 正しい発声を身につけることで、人に与える印象が変わります。正しい発声は、声と顔の表情を豊かにし想像もしなかった未来を引き寄せるようになります。ぜひMTP MUSICのボイスメソッド「MTP Voice Method」を体感してみてください。 Vocal Lesson
Voice[初心者向] マイクの選び方について投稿者: mtpmusic-voice school更新日: 2024年5月31日2024年5月28日 [初心者が抑えたい] マイクの選び方について ライブをしたいと思っている生徒さんにマイクについて聞かれることがあります。マイクには様々なメーカーがあり、種類も豊富です。また、値段もお手頃なマイクから高額なマイクまであります。私自身、沢山のマイクを試したという訳ではありませんが、私の持っているマイクの使用感想はお伝えできると思いますので、今回ブログでご紹介させて頂きます。是非参考にしてみて下さいね。 この記事はこんな人にオススメ!・初心者でマイクの知識が全くない・マイクの種類が分からない・マイクを購入した事がない・新しく購入する参考にしたい 今回ご紹介する、私が持っているマイクはこちら↓ ・SHURE SM58・SHURE SM48・SHURE SM7db・AUDIX OM6・RODE NT1-A ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの違い マイクにはダイナミックマイクとコンデンサーマイクという種類があります。まずは、2つの種類の違いについて解説したいと思います。 ダイナミックマイクとはダイナミックとは、音波をダイアフラム(振動板)を振動させ、その振動がコイルに伝わります。振動したコイルが磁石の中で動き磁界が変化することでコイルに電流が誘導されます。この電流が電気信号となり、音声として再生される仕組みです。ダイナミックマイクの特徴・ダイナミックマイクは衝撃や厳しい環境条件に適している・価格がお手頃・音量が大きい音源やライブパフォーマンスに向いている コンデンサーマイクとは音波がダイアフラムに当たることで振動し、ダイアフラムとバックプレート(ダイアフラムの背後にある金属板)の間の距離が変わります。この距離の変化によりコンデンサーの静電容量が変動します。その変動が電気信号として変換され音声として再生されます。コンデンサーマイクの特徴・高感度で小さな音も拾いやすい。・ファンタム電源(48V)や専用のバッテリーが必要・湿度や温度の変化に敏感で、取り扱いに注意が必要 上記のようにダイナミックマイクとコンデンサーマイクとでは大きな違いがあります。しかし、難しく考えることはありません。分かりやすく分類すると ライブの時には→ダイナミックマイクレコーディングの時には→コンデンサーマイク と考えると良いと思います。ちなみにダイナミックマイクでのレコーディングも、もちろん可能ですので、予算の都合で1本だけ買うのであれば、まずはダイナミックマイクの購入を検討しましょう。 実際にマイクを使ってみた感想をご紹介 SHURE SM58ダイナミックマイクの定番と言われているマイクです。とても丈夫なマイクなので、ライブハウスや野外でのライブ等は、Shure58が使われている事が多いです。広い範囲の音を拾ってくれるので、私はコーラスグループ等で複数の声を1本のマイクで集音したい時に使います。ソロで使う時は、少し音が篭った感じになるのと、他のマイクとの兼ね合いでは、ハウリングが生じやすくなる時があるように感じます。また初心者の方の場合、マイクが声を拾う為の声作りができていないと、機材の音量を限界まで上げてもマイクの音量が小さいという事が起こりやすいと感じます。 SHURE SM48Shure SM58より値段が少し安いモデルです。性能は私の使った感じでは、Shure SM58とほぼ同じと考えて良いと思います。ライブ会場の環境によっては、ソロで歌う時にShure SM48の方が音が抜ける感じがする時があるので、その場の環境に応じて使い分けていました。全体の音をとりたい時にはハウリングに注意が必要かもしれません。 SHURE SM7dBについては最後に解説しますね。 AUDIX OM6私がライブの時に使っているマイクです。周りのノイズが入りにくく、ボーカルの声をしっかり拾ってくれるので、ソロで歌う時に向いているマイクです。逆に複数の人の声を集音するのは不向きなマイクです。またソロで歌う際にも、集音ポイントからズレてしまうと、極端に音量が下がってしまうので注意が必要です。ハンドマイクで使うのに向いていて、弾き語り等で使う際にはマイクの集音位置から口の位置がズレてしまいやすいので弾き語りで使うには不向きかもしれません。 RODE NT1-A私が唯一持っているコンデンサーマイクです。私が自宅でのレコーディング用にと最初に購入したコンデンサーマイクです。ポップガードやマイクケーブルがセットで付いていたので、当時は最初の購入には最適でした。コンデンサーマイクは音をクリアに拾ってくれて抜けも良いのですが、周りの繊細な音まで拾うので、無音の空間を作る必要があります。また、声量がある人はマイクの音量がすぐにピークにきてしまうので調節が難しいです。弾き語り等でレコーディングをする時にはボーカルの音に楽器の音も混ざってしまうので編集が難しくなります。ボーカルだけを録音するのに適しているマイクだと思います。 ちなみに、MTP MUSICのYouTubeチャンネルで弾き語り動画をアップしているのですが、AUDIX OM6とRODE NT1-Aを使って撮っています。私的にはどちらも弾き語りにはイマイチだと思っているのですが、他にピンとくるマイクに出会わなかったので、この2つを使い分けていました。AUDIX OM6は、ボーカルの声だけを拾いピアノのノイズは拾わないので編集がスムーズにできます。しかし、歌うときに口がマイクからズレてしまうと音を拾いきれず抜けが悪くなってしまいます。逆にRODE NT1-Aは音をクリアに拾ってくれるので、口の位置からマイクがズレても大丈夫ですが、ピアノのノイズをそのまま集音してしまうので、編集の時に非常に苦労します。そこで、新たに購入したのがSHURE SM7dBです。 SHURE SM7dB私が最近購入したマイクです。ダイナミックマイクなのですが、コンデンサーマイクのように繊細な集音をしながら、ノイズが入りにくいという優れものです。AUDIX OM6とRODE NT1-Aの良いところを1本にした感じだと思います。近日中にこのマイクで、YouTubeの「歌ってみた」をレコーディングしようと思っているので、感想はまた別のブログで書きますね。YouTubeで色々なマイクを紹介する動画を見たのですが、このSHURE SM7dBの音を聴いた瞬間「これだ!」と思いました。今回ご紹介した他のマイクと比べても値段は高いですが、オススメのマイクです。弱点としては、他のマイクと比べて重さもあり、大きさもあるので、ライブで使えるかどうかは考えなくてはいけないかもしれません。YouTubeでSHURE SM7dBのマイクでライブをしている動画も見かけるので、重さと大きさが気にならなければ使えるかと思いますが、ライブで使ったことが無いので、この点は不明です。 本日のまとめ 今回は『初心者が抑えたいマイクの選び方』について解説しました。マイクは、その人の声色によっても相性がありますし、自分の好みの音色というのもあります。今回ご紹介したマイクはあくまでも私が持っているマイクの使用感想です。使用する場所や環境、予算、使用頻度によっても変わりますので、ご自分にとって一番バランスの良いと思うマイクを選んでみてくださいね。また、マイクの性能以上に大切なのが『マイクが拾う発声を作る』事です。どれだけ性能の良いマイクでも発声の仕方でマイクの抜けが全然変わります。また、発声が良ければSHURE SM58で十分だと感じることもあると思います。ですので、マイク選びと発声はセットで考えるようにしましょう。MTP MUSIC 今枝幸江 発声が変わると人生が変わる 正しい発声を身につけることで、人に与える印象が変わります。正しい発声は、声と顔の表情を豊かにし想像もしなかった未来を引き寄せるようになります。ぜひMTP MUSICのボイスメソッド「MTP Voice Method」を体感してみてください。 Vocal Lesson 人生を豊かに輝かせる第一歩 憧れていたサックスを奏でる。いつも聴いているあのジャズの名曲を演奏してみる。人生を豊かに輝かせるのは何歳からでも遅くはない。ぜひ第一歩を踏み出してみませんか? Sax Lesson