[声のチューニング] MTP Voice Methodって何?!

MTP Voice Methodとは、MTP MUSICの今枝幸江が考案したボイスメソッドです。発声の仕組みを理解し、ポジションという概念と筋肉の左右差に着目することで、発声のチューニング行うボイスメソッドです。発声のチューニングをすることで、年齢を問わず、何歳からでも憧れの曲を歌うことができるようになります。ただMTP Voice Methodと言われても、聞いた事が無い方がほとんどだと思います。今回はMTP MUSICが提唱しているMTP Voice Methodとは何なのか?どういった特徴のメソッドなのか?どういった背景で、このメソッドを作るに至ったのか?など、MTP Voice Methodを聞いたことが無い方に伝わるように解説したいと思います。

この記事はこんな人にオススメ!

・歌が上手くなりたい方

・色々なボイスメソッドを探求している方

・新しいボイトレの概念を知りたい方

MTP Voice Methodを作るまでの経緯

MTP MUSICスタジオをオープンした2014年。疲労と声帯の酷使から、声帯結節を患いました。発声の仕組みや声帯についてを学んでいたので、安静にしていれば回復すると知っていた私は、安静を心がけ回復を待ちました。数日後、お医者様からも完治したと言われたので、練習を再開しました。しかし、今まで出せていた高音が全く出ない。音程も取りづらい。昔の悩み「高音が出ない」「ピッチが低い」「声がすぐに嗄れる」を克服してきたのに、歌えなくなってしまうなんて。私は絶望的な気持ちになりました。しかし、同じ悩みを抱えている人は他にもいるはずだと考えた私は、自分を実験台に、更に深く発声について研究をすることにしました。動画などで、沢山の人の発声を見ながら仮定を立て検証してみる。発声だけではなく身体の仕組みや筋肉についても学び、考察をし、発声に繋げていきました。気がつけば、歌えなくなる前よりも更に何倍にも上達している自分がいました。また、生徒さんにこの発声法をレッスンをした所、かなりのスピードで上達することが分かりました。そこから少しずつブラッシュアップをし、MTP Voice Methodが確立しました。

MTP Voice Methodの特徴

MTP Voice Methodの大きな特徴として以下の3つが挙げられます。

・筋肉の左右差

・ポジション

・引っ張り合う関係

この3つについて詳しく解説していきますね。

<筋肉の左右差>

筋肉は左右均等に同じ量がついている訳ではなく、右と左とで違いがあります。声帯を動かす筋肉も同様で、左右の筋肉量が違うので、その人のバランスに応じた動かし方をするのが重要であると考えました。そこで、MTP Voice Methodでは、顔の『ほうれん線』に着目し『ほうれん線』が強く出ている方は筋肉をよく使い、発達している方と仮定し、逆に「ほうれい線」が弱い方をポジションとすることとしました。理由は、筋力が弱い方で声帯のコントロールをした場合、声帯に加わるリキみが軽減されると考えた為です。ちなみに、これは医学的に証明されたものでは無く、私の仮説から実際に生徒さんに試してもらい確立した理論です。MTP Voice Methodの右ポジション、左ポジションはこうして生まれました。このポジションは永久的なものではなく、筋肉のバランスが変化した時には右ポジションから左ポジションに変わることもあります。特に多いのは、歯の治療で、歯を抜いた後などはポジションが変わりやすいです。

<ポジション>

ポジションは右ポジション、左ポジションとあります。右か左かは先ほどの筋肉の左右差から導き出します。ポジションは耳の上の少し後ろのあたりを指します。右ポジションの方は右耳の上の少し後ろ、左ポジションの方は左耳の上の少し後ろです。MTP Voice Methodではこの位置をポジションと呼び、支点としています。なぜここが支点になるのかはここでは省きますが、支点を外の見える部分に置くことで、視覚的なイメージをしやすくしています。このポジションを支点として前後左右に引っ張り合う関係を作ります。ポジションはMTP Voice Methodの中で最も重要な概念となります。

<引っ張り合う関係>

左右のポジションを支点とし、その支点から「前に向かう力」、「後ろに引っ張る力」、「左右に引っ張る力」を使いポジションをキープします。前後の引っ張り合う力はポジションが下がるのを防ぐため。左右に引っ張る力は声帯のリキみを軽減させるための役割があります。この4つの引っ張り合う関係をコントロールすることで、かなり発声の変化を感じていただけます。

発声のチューニング

MTP MUSICのレッスンでは、このポジションを理解してもらい、ポジションの指示でレッスンが進みます。MTP Voice Methodの発声練習は、細かく練習方法が決まっています。発声練習を通して、ポジションの正しい位置をチューニングします。その後、課題曲では音程や発音によってポジションが移動しないように意識をしながら歌ってもらいます。指導をする際も、ポジションがどちら側に引っ張られているのかを見極めながらキープを促していきます。ですので、レッスンでは「ポジションを後ろへ引っ張る」や「前に圧力をかける」などの言葉が多く使われます。ポジションの概念が掴めるまでは不思議な感じがしますが、理解ができると自分で「今ポジションが下がったな」とか分かるようになります。

心のチューニング

発声と心は一見関係が無いように思えますが、実は密接に関係しています。例えば、嫌なことがありイライラしたり、怒っていたりすると、ポジションは何故か下がってしまいます。また、不安や自信が無い時には声が口の中でこもってしまい、声量が出にくくなります。こういった場合に、ポジションをチューニングして整えてあげると自然と心も変化していきます。発声をチューニングすることで、心もチューニングされる。また歌えるようになることで、自分の中の普段口に出せない想いを、歌に乗せて外に出すことができるので、心を軽くすることができます。

歌えないことには理由がある

歌えないことには理由があります。しかし理由があるということは、それを解決してあげれば歌えるようになるということです。MTP Voice Methodでは、誰もが憧れの歌声を手に入れられるように、その理由を常に考え続けています。今まで私のレッスンを受講された方は、MTP Voice Methodを学ばれてかなりの変化を感じ、憧れの自分から想像もしない未来を引き寄せる自分に変化していく方が沢山います。ぜひ、多くの人に歌えることの喜びを体感していただき、想像もしなかった未来を引き寄せてほしいと願っています。

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発声が変わると人生が変わる

正しい発声を身につけることで、人に与える印象が変わります。正しい発声は、声と顔の表情を豊かにし想像もしなかった未来を引き寄せるようになります。ぜひMTP MUSICのボイスメソッド「MTP Voice Method」を体感してみてください。